自衛官からビジネスの現場へ、YTGATEで掴んだ新たなやりがい
「経済こそが国防の土台」 高橋謙士郎さんが語る、自衛官からスタートアップへの転職とその思い
YTGATEで働くメンバーの想いやキャリアを掘り下げる、社員インタビューシリーズ。今回は、“社員第4号”としてジョインし、インサイドセールスとマーケティングを担う高橋謙士郎さん。
約8年にわたって海上自衛隊で任務にあたっていた彼が、なぜスタートアップに飛び込み、今どのようなやりがいを見出しているのか。両極端の環境を経験したからこその、YTGATEで働くリアルに迫ります。

“このままでは守れない”──国を思う気持ちが導いたキャリアチェンジ
―― まずは自己紹介と、これまでのご経歴を教えてください。
高橋:2016年に防衛大学校を卒業後、海上自衛隊に入隊し、約8年間、主に艦艇部隊で任務にあたっていました。
もともとは「帰宅部で温室育ち」タイプでしたが、怒号が飛び交う厳格な訓練環境や命の危険を伴う任務を通じて、どんな状況でも動じない強いメンタルが鍛えられたと思います。普段はおとなしく人見知りなタイプですが、スイッチが入ると負けず嫌いな一面が顔を出します。
2024年に自衛隊を退官し、半年間はコンサル企業で民間のビジネスに触れ、2025年1月にYTGATEへ入社しました。
―― 海上自衛隊から民間企業への転職となると、かなり環境が変わりますね。きっかけは何だったのでしょうか?
高橋:海外任務中に、日本の経済的な影響力の低下を実感したことが転機でした。国を守る力は軍事だけでなく、経済にもあるーーそう考えるようになり、防大の先輩の誘いで戦略・ITコンサル企業に転職しました。様々な企業の新規事業に関わり、新たなビジネスの創造や地方創生に関わる中で、「日本経済の発展こそが国防の土台になる」という思いは、より強い確信に変わっていきました。

―― YTGATEへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
高橋:兄(代表の高橋祐太郎)から「来てほしい」と声をかけてもらったことが、入社のきっかけでした。兄弟で一緒に働ける機会はなかなかないですし、「明日死ぬならどうしたいか」と自分に問いかけたとき、「一緒に働いてみたい」と自然に思えたんですよね。 “いつか”ではなく”今”、一緒に挑戦するべきだと、直感的に感じたのを覚えています。
スピード感と責任──未経験からの挑戦で感じるやりがい
―― 高橋さんの現在の業務内容について教えてください。
高橋:インサイドセールスとマーケティングを兼務し、顧客との初期接点設計や情報発信、リード獲得などに取り組んでいます。まだ手探りの部分も多いですが、仮説と検証を重ねながら進める日々です。
業務を通じて特に驚いたのは、「決済承認率」の重要性があまり知られていないこと。私自身もそれまでクレジットカード決済が承認されなかった経験がなく、そこまで意識していませんでしたが、決済の失敗がEC事業者の売上に直結すると知り、その影響の大きさに衝撃を受けました。
―― 業務の中で、やりがいを感じるシーンはありますか?
高橋:YTGATEでは“自分で考え、自分で決めて、自分で動く”必要があり、その点にやりがいを感じています。その分、自由度も高く、同時に責任も伴います。もちろんチームで動いていますが、それぞれが「自分の仕事」として向き合っている。自分の役割や判断が、チームや事業に確実に影響を与えていると実感できています。
―― 入社前後でギャップはありましたか?
高橋:自衛隊は計画性や統率が重視される組織で、すべて「計画→準備→実行」というプロセスに沿って入念に動きます。
YTGATEは「まずやってみる」というスタンスも多く、最初は戸惑いました。ですが今では、スピード感を大事にしつつ、課題や目的に対してより適切なアクションがとれるよう、自分なりに準備や思考の時間も意識的に確保するようにしています。
“YTGATEらしさ”を一緒につくっていきたい

―― チームや職場の雰囲気はどうですか?
高橋:ネガティブな発言が少ないのが印象的です。やれるorやれないより、「どうやったらできるか」を考える文化があります。でも、だからといって無理にポジティブを押しつけたり、ネガティブなことを言ってはいけないという雰囲気ではありません。必要なときにはメンバーに率直に発言できる、バランスの取れた環境だと思います。
今後、事業や組織がさらに拡大していく中で、YTGATEらしさは少しずつ形づくられていくと感じています。ただ、「収益さえ上がれば良い」という思考ではなく、「顧客にとって本当に意味のある価値とは何か」を常に考え抜こうとする姿勢は、この会社ならではだと感じています。自分自身も、その文化づくりに引き続き関わっていけたらと思っています。
また、入社後に配属される役割も「前職が営業だから営業」と画一的に配属されるのではなく、自分の適正や意欲に合ったポジションを一緒に考えてくれる環境なので、自分らしく働ける安心感があります。
“目の前の企業支援が、国を支える力になる”──志のある仲間と挑戦したい
―― これまでで壁に感じたことはありますか?
高橋:毎日が壁ですね(笑)。実は営業職は得意ではないのですが、YTGATEの提供するサービスは「本当に価値がある」と確信できているので自然と力が入ります。 企業の成長が、ひいては日本経済全体の活性化に繋がる。そう信じているからこそ、前向きに取り組めているんだと思います。逆に、本当に良いと思えないと売れないタイプです…。正義感が強いのだと思います。
また、YTGATEで働き始めてから、スピード感への意識はかなり変わってきていますね。自衛隊時代は質と安全性の担保が最優先で、何をするにも作戦と準備を徹底して行うのが基本でした。一方で、YTGATEではスピード感が求められます。最初は経営層から「遅い」と言われたこともありました。とはいえ、やみくもに動くのではなく、行動の前にしっかりと考え抜くことも同じくらい重要だと感じています。チームのスピード感を尊重しながらも、思考と実行のバランスを意識して取り組んでいます。
―― 今後挑戦したいことはありますか?
高橋:YTGATEが持つソリューションの価値を、より広範なマーケットに届けていきたいです。大手企業だけでなく、中小企業や地方の事業者にも価値を感じてもらえるような展開をしていきたいと考えています。決済承認率の改善が持つ意味や可能性は、もっと広く知られるべきだと思っています。
―― YTGATEに向いているのはどんな人だと思いますか?
高橋:一言でいうのは難しいですが、共通しているのは「社会の役に立ちたい」という想いを持っている人が多いことだと思います。それぞれが自分の得意分野を活かしながら、企業や社会に貢献したいという気持ちを持って働いています。
だからこそ、高い志を持って何かに挑戦したい人や、自分の力を価値に変えていきたい人には、とてもフィットする環境だと思います。
―― 最後に、入社を検討している方へメッセージをお願いします。
高橋:思い切って飛び込んでみることが、未来を変えるきっかけになると思います。
私はずっと「一番辞めなさそうなやつ」と思われていたくらい、自衛隊の中では根を張っていた人間でした。だからこそ、辞めたときは周囲からかなり驚かれました。モヤモヤしながら働くより、「いま挑戦できる環境があるなら飛び込んでみよう」と思えたんです。
もしYTGATEに興味があるなら、自分の直感を信じてみてください。きっとその一歩が、自分自身の未来を切り拓く力になると思います。