2025.07.16 業界動向

EC担当者必見。“決済の失敗”が売上に与える影響とは?─YTGATEが示す、見えない損失の可視化と解決策

売上を逃す“見えないリスク”に注目していますか?

EC事業において、CVR(コンバージョン率)やCPA(顧客獲得単価)の改善は重要なKPIです。広告運用、UI/UX改善、商品開発など、日々の試行錯誤を通じて、1%でも数字を伸ばすために努力が続けられています。

その一方で、「購入ボタンを押したその瞬間」に発生する“決済エラー”が、意図せぬ機会損失を生んでいるケースも少なくありません。たとえ商品や導線が優れていても、決済が通らなければ売上にはつながりません。しかも、このような損失は見えづらく、社内で把握・分析されにくいのが実情です。

本記事では、実際の支援事例やデータをもとに、「どこにロスが潜んでいるのか」「どうすれば改善できるのか」について、無料診断やSaaSプロダクトを活用したアプローチとともにご紹介します。

業界で起きている変化:「3DS必須化」とカード会社の承認基準の変化

この「売上のボトルネック」は、業界構造の変化とも深く関係しています。近年、クレジットカードの不正利用が増加傾向にあることを背景に、各カード会社はオーソリゼーション(決済承認)の基準を以前よりも厳格化しています。特に、「3Dセキュア」と呼ばれる本人認証技術の導入が進む中で、カード会社とEC事業者(加盟店)の“責任分担”の構図も変化しました。

これまで、不正利用による被害は主にEC事業者側が負担してきました。しかし、3Dセキュアの導入により、一定条件下ではカード会社側がその責任を一部負うようになったことで、カード会社が承認基準を従来より慎重に運用する傾向が強まっています。

その結果、以前であれば問題なく承認されていた取引が否認されるケースが増加しています。しかも、それらは「不正利用」ではない、正当な取引であっても例外ではありません。このような状況下で、EC事業者が意図せず「承認されにくい加盟店」と見なされているケースが実際に発生しており、事業者本人がそれに気づいていないことが、より大きな損失につながっています。

出典:日本クレジット協会  https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/#damage

出典:日本クレジット協会( https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/#damage )

“健康診断”で見えてくる、知られざる失注の正体

では、実際にどの程度の損失が発生しているのでしょうか?YTGATEでは、EC事業者の皆さまを対象に「決済承認率の健康診断」を無料で提供しています。お預かりした取引データをもとに、カード会社別・金額帯別・エラーコード別に詳細な分析を行い、「どこで、なぜ決済が止まっているのか」を明らかにします。

無料診断結果イメージ

無料診断結果イメージ

ある事業者では、特定のカード会社経由の決済において、承認率が著しく低い水準に留まっているケースが確認されました。その要因を詳しく分析すると、「限度額超過」や「入力ミス」といったユーザー起因の問題に加え、カード会社側のエラーが相当数を占めていたのです。

承認率の低下要因

これらの要因は、決済データを継続的にモニタリングしていなければ見逃される可能性が高く、気づかぬうちにUI改善や広告施策の効果を相殺してしまう “静かな損失”となり得ます。

現状把握から改善まで──YTGATEの一気通貫サポート

YTGATEでは、こうした課題を“見える化”するだけでなく、分析結果に基づき、実行可能な改善策を立案し、実際の施策実行まで伴走するのが特徴です。

支援プロセスは大きく分けて以下の4ステップで構成されています。

支援プロセス

現状把握:決済データをもとに、承認率・失注状況を可視化

課題の特定:エラー内容や傾向から、根本原因を分析

対策立案:カード会社ごとの対応方針や改善案を設計

実行支援:YTGATEが関係各所と連携し、施策を実行

たとえば、YTGATEが支援したある大手旅行会社EC事業では、決済否認の増加により、ユーザーからのクレームや売上機会の損失が発生していました。リソースが不足しており、決済状況を適切に把握できず、対応が後手に回っていたのです。

YTGATEは無料診断を通じて問題の全体像を可視化し、原因を特定。承認率改善や不正対策の施策を提案・実行し、カード会社との調整や体制構築まで支援しました。

その結果、一部取引で承認率が大きく改善し、年間の取扱高が数億円規模で回復するなど明確な効果が生まれました。

このように、単なる診断で終わらず、具体的な改善までを見据えた取り組みが実際に行われています。

SaaSプロダクト「YTGuard」で、課題解決をよりスマートに

さらに、YTGATEでは、コンサルティングに加えてSaaSプロダクト「YTGuard」を提供しています。

YTGuard

「YTGuard」イメージ

このツールは、以下の3つの機能を統合的に提供することで、決済課題をワンストップで解決します。

「YTGuard」サービス概要と今後の不正利用対策の考え方

「YTGuard」サービス概要と今後の不正利用対策の考え方

      会員情報モニタリング

      会員登録時・ログイン時・会員情報変更時などの各種タイミングで不正検知を実施

      不正アカウントの早期排除により、不正決済の発生を未然に防止

      決済取引モニタリング

      購入情報および決済情報をもとに、決済完了直後にリアルタイムで不正検知を実施

      不正と判定された取引は即時キャンセルし、不正利用を排除

      決済後カゴ落ち防止

      決済エラー時に発生する「エラーコード」を分析し、その結果に基づいたユーザーフォローを実施

      決済エラーによる離脱を防ぎ、売上回復を目的としたリカバリー施策として展開

初期費用や開発工数は不要で、タグを埋め込んで簡単な設定を行うだけで、即日から利用を開始できます。コストやリソースの負担を抑えつつ、高い効果の実現を目指せる点が特長です。

まずは“無料診断”から、売上改善への第一歩を

事業推進の意思決定をするうえで、まず現状を正しく知ることは欠かせません。決済承認率やエラーの内訳が見えていないままでは、売上の取りこぼしがあっても気づけない可能性があります。

YTGATEの無料診断では、貴社の現在地を“見える化”し、どこに改善余地があるのか、具体的なレポートでご提示します。

もし「自社の決済まわりに少しでも不安がある」「売上が伸び悩んでいる原因がつかめない」という方は、ぜひ一度、YTGATEの“健康診断”をご活用ください。